2024.04.28

「墓じまい」と「改葬」について

こんにちは。

終活相談室の石川です。

今日は「墓じまい」と「改葬」についてお話します。

お墓に関する悩みって人それぞれだと思うのですが、もし改葬や墓じまいを考えている場合、「自分のお墓」までを視野に入れて行動することが大切です。

「自分のお墓は置いといて、とりあえず今のお墓のことをなんとかしなければ・・・。」と、
その場しのぎで進めてはいけません。

まず、墓じまいのことを「お墓のお引っ越し」といいます。

改葬にしても、墓じまいにしても、今あるお墓に収めれられている遺骨の行き先は必ず見つける必要があるんです。そして、自分もその場所に一緒に眠るかどうかを合わせて考える必要があります。

 法律上、墓じまいも改葬として扱われて同じ意味を持っていますが、お墓のお引越しには大きく分けて2つの種類があります。それが、「墓じまい」と「改葬」です。

今あるお墓を片付けて、取り出したご遺骨を合葬タイプの永代供養墓に移すのが「墓じまい」です。家族や親族以外の方々と一緒に遺骨を納めるお墓や、個別供養の期間をもたないお墓に遺骨を引っ越しさせることが「墓じまい」といいます。

それに対して、一般の承継タイプのお墓や、個別に供養されるタイプのお墓に引っ越しされることを「改葬」といいます。
 例えば、MG石材でいえば、合祀墓といった合葬タイプの永代供養墓や、合葬タイプの納骨堂に直接納めることを「墓じまい」といいます。
手元供養や散骨も、この「墓じまい」に値します。

それに対して、承継タイプのお墓全般のお引越しや、個別供養期間のあるお墓や、樹木葬にうつすことを改葬と言います。

例えば、自分のご両親やご先祖様のお墓を継ぐ人がいないから、今あるお墓をなんとかしたいと考えていた場合、その時は自分のことを先送りにして墓じまいを考えてしまいがちですが、結局は何年か経って同じ問題が起こります。
そうならない為に、自分が入るお墓のことまで考えることで、お墓問題は解決します。

自分はどんなお墓に入りたいのか。死後、お子様や周りの方にどんなふうに供養してほしいのか、
考えていくうちに自分の望むお墓のカタチがみえてきます。

自分のお墓を考えるとき、「誰と入るのか?」「どんな供養を望むのか?」
この2つが大切なポイントです。

お墓の場合、すぐ「どこに?」と考えたくなりますが、「誰と入るか?」が一番大切なポイントです。

自分の家族と眠りたい方、ご先祖様と一緒に眠りたい方、ひとりで静かに眠りたい方など様々なカタチがあります。また、「どんな供養を望むのか?」これも大切なポイントです。

お彼岸や命日のたびにお参りをして忍んでほしいのか、特別な供養はいらないから、日々の思い出の中で思い出して、たまに会いに来てくれればいいという考え方なのか。

こういった自分が望むカタチをイメージすることで、どんなお墓を選ぶべきかが明確となって、初めて改葬や「墓じまい」を考えることができます。

また、お墓は、「承継者がいることが前提」の承継タイプと、「承継者のいらない」永代供養タイプと大きく分けて2種類あります。

例えばよくお墓といったときに真っ先に思い浮かべるのが「〇〇家代々の墓」と墓石に刻まれている」和型のお墓だったりしませんか?

承継者タイプのお墓がまさにこの先祖墓で、子供や孫に受け継ぐタイプの承継型といいます。
年間管理料などを支払っていく必要があります。

無縁墓にしない為に承継者がいることが重要となるので、まずは「お墓を継ぐ意思があるのか」をきちんと確かめておく必要があります。
承継者を必要としない永代供養タイプのお墓は、家族や親族に変わってお寺や墓地、霊園が責任をもって供養を行います。

お寺や霊園が続く限り供養するという意味合いから、「永代供養墓タイプ」と呼ばれます。

少しわかりにくいかもしれませんが、永代使用の場合の永代とは、使用者の代が続く限りという意味で、「永代供養」の永代は、寺院などの続く限りということなんです。
同じ永代でも、全く異なる意味合いとなります。

こういったことを踏まえて、改葬先に選ぶお墓や、自分が入るお墓はどちらがいいのか、選ぶときに役立つのではないでしょうか。

先日は、沼津2周年イベントとして、終活セミナーを行いました。
ご参加いただいた皆様、とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございます。

終活セミナーでは、終活のいろはをお伝えしています。終活を始めてみようと考えている方や、終活にご興味のある方は、月に1度MG石材本社にて終活セミナーを無料で行っています。
是非ご参加ください。