2023.08.11

世界のお墓と墓マイラー

こんにちは。終活相談室の石川です。

暑い日が続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
13日から8月のお盆入りしますね。お墓参りに行く人もいれば地元に帰省される方も多いかと思います。台風も近づいてきているので、台風対策にもしっかり準備をして過ごしましょうね。

さて、今回お話するのは世界のお墓についてです。
ドラマ、映画を見ると色々な墓地がありますよね。石、木など、お国事情によっても様々です。
民族が違うと、埋葬の仕方も変わってきます。
例えば、日本は火葬大国で、99%が火葬で世界第1位なんです。
1位ってすごいですよね。
またヨーロッパでいくとキリスト教のカソリックでは、最後の審判があるように、火葬して遺体がなくなるのを嫌うところもあるんですね。
チベットは、鳥葬の国なので、亡骸を禿ワシが食べやすいように細かく砕いて食べてもらう風習もあるんです。現実には火葬だけでなく、土葬、水葬、ミイラなどもありますね。
それによって墓地も変わってくるんですね。

世界のお墓事情はそれぞれですが、私が一番感動した世界のお墓は、スウェーデンのストックホルムにある、「森の墓地」と呼ばれるスコーグスシュルコゴーデンです。

スウェーデンを代表する建築家グンナル・アスプルンドとシーグルト・レヴェレンツが設計した森林墓地で、1994 年に世界遺産に登録されています。

約10万のお墓があり、お葬儀と埋葬が出来るところなんです。
年間2,000近くの葬儀が行われています。

森の墓地は、『死者は森へ還る』というスウェーデン人の生死観に基づいて作られているそうなんですがスウェーデンでは、終末期には高齢者に無理な延命治療をしないことも多く、これも自然な死を迎えるという特有の価値観があるからです。

一番目をひくシンボルとなっているのが大きな十字架です。そこから本当に美しい緑のじゅうたんが広がっていて、松林のマツの中には、樹齢200年を超えるものがあったり、入り口からのアプローチにある泉が神聖な場所へ向かう印象を与えます。

※美しい近代墓地の世界遺産「スクーグシュルコゴーデン」と言われています。

現在も使われている近代的な共同墓地が、世界遺産に登録されるって非常に珍しいことなんです。映画のワンシーンでも流れそうな本当に素敵な場所ですよ。

また、「墓マイラー」て言葉、ご存知でしょうか?
芸術や文学で感動した作家・作曲家たちのお墓を巡礼をされる方たちのことです。

お墓参りをすることで、感動や勇気を与えてくれた大スターや芸術家と「無言の対話」や「魂の対話」をすることができるからだそうです。実際にお墓に手を置いたとき、雷に打たれたように感動して涙腺が崩壊する方もいるそうです。

直接「触れる」からこそ、お参りを通して亡くなった方と命の繋がりを感じることができます。
歴史上の人物であったり、生きているときにはとても会えない大スターにもお墓でなら会うことができますね。
教科書や小説の中でしか知らなかった歴史上の人物や出来事をお墓を通してリアルに感じる事ができることもお墓まいりの魅力の1つだと思います。

皆様もぜひ、墓マイラーになって、世界のお墓を見て回ることで、沢山の軌跡を辿ることができるかもしれません(^₋^)/